この記事を読むと、
- 海外で手に入る日本食品と手に入らないものがわかる
- 実際どんなものが海外で重宝するのかわかる
- 海外に持っていく必要がないものがわかる
ヨーロッパ長期在住者15人に聞いた、日本から持っていくべき食品
私自身、ヨーロッパに在住して10年以上が経ちました。その中で毎年1〜2回は必ず日本に一時帰国し、日本の食品をたくさん買って戻ってきます。
海外に長く在住していますが、元々日本人の両親のもとに生まれて、日本で育ってきました。
そのため、今でも世界で一番日本食が美味しいと思っています。
一時帰国をするたびに買い物リストを作り、食料を爆買いします。海外在住者の他の方も同じだと思いますが、帰国直前にスーツケースに重量制限ギリギリまで荷物を詰め込んでいます。
こんなことを繰り返すうちに、いつも同じものを買っていることに気づきました。
そこで、海外に長期在住している日本人の友人達にも協力してもらい、日本に一時帰国をした際に何を買ってくるのかを調べてみました。
現在すでに海外で暮らしていて、年に数回一時帰国する人や、これから海外に滞在することになる日本人の皆様の参考になればうれしいです。
海外で日本の食品、調味料を手に入れるには
- 現地のアジア系ショップもしくは日系スーパーで購入する
- オンラインで購入する
- 日本から家族、友人に送ってもらう
値段はだいたい日本のスーパーの売値の3〜5倍ぐらいです。例えば、カレーのルーだと500〜900円ぐらい。外国人は気にせずに普通に買っていますが、私や日本人の友人などは、日本での値段を知っているだけに、なかなか買うのをためらってしまいます。
3番目の日本から郵送については、メリット、デメリットがはっきりしてるので状況に応じて使うと良いでしょう。
メリット
- 輸出禁止リストに入ってなければ、基本的になんでも好きなものを送ってもらえる
- 軽いものをたくさん送ってもらうと、現地のアジア系ショップ等で買うより安い
デメリット
- 航空便で1kg当たり約1000円の送料がかかる。重いものを送ってもらうと送料が高すぎる
- すぐに必要な時には向かない(航空便で早くて4日、平均1週間で届きます。運が悪いと税関で止められて、受け取るまでに数週間から1ヶ月かかることもある)
海外に持っていく食材を選ぶ基準
当たり前ですが、海外で手に入る日本の食品のバラエティーは少ないです。
アジア系ショップで売っているものとしては、
- 日本から直接輸入した日本の食品
- 中国、韓国、タイ、ヨーロッパなどで作られた日本のメーカーが海外販売用に生産した、日本ブランドの外国製食品
- パッケージには日本語が書かれているけど、完全に日本と関係ない場所で作られた、日本食もどきの製品(パッケージには大体不自然な日本語が書かれてます)
必ずしも日本の製品でなければいけないわけではないですが、慣れ親しんだ味や、安心感といった点では、日本のものを使ったほうが確実です。味ももちろん日本製のものの方が美味しいです。
持っていくことをオススメする商品を紹介する前に、海外に持っていくか決める基準について
- 軽い
- スーツケースの場所を取らない(体積が小さい)
- 賞味期限の長さ
- 何食分の容量か(例えば、カップラーメンは大きく場所を取るわりに一食で無くなってしまう)
- 日本でしか買えない
- 後から送ることが難しい
- 自分の好物(無いと耐えられないもの)
以上のことを踏まえて、持っていくべき食品を13個選びました。
海外に持っていくべき13の食品
1. カレーのルー
どこのアジア系のスーパーでも売っていますが、ただ高いので、スーツケースにスペースがある場合は持っていくと良いと思います。賞味期限も長いし、スーツケースの場所もあまり取らないので、私はいつも5箱ぐらい持って帰っています。
カレーはどこの国に行っても手に入る材料で安定して美味しく作れます。数日分の食事を一気に作れるので、忙しい人にもピッタリです。海外でお米が食べたくなったらとりあえずカレーを作っておけば間違いないです。
2. ソース類(とんかつ、お好み焼き、たこ焼き等)
これらはアジア系のスーパーで売ってることがほとんどですが、値段が1000円近くするので、1−2本持っていけば、1年ぐらいの滞在なら十分足りると思うので、とりあえず1本持っていくと良いと思います
3. 固形の鍋のもと
大きめの日本食スーパーなら置いてあることもありますが、基本的に売ってない店の方が大半です。鍋をしたい人は買っていくべきです。
鍋は準備がとても簡単で美味しいので、オススメです。外国人と鍋パーティーをするのも楽しいです。市販の固形の鍋のもとは、個別に包装されていて、ひとつずつが飴ぐらいの大きさで軽いので、必要だと思う分だけ持っていくと良いと思います。
4. ごま油
ヨーロッパのスーパーでセサミオイル(直訳するとごま油)が売っていますが、日本人が思っているものとは、風味が全く違うものです。瓶に入っているものより、ペットボトルに入っている軽いごま油を一本持っていくことをオススメします。
5. フリーズドライのお味噌汁
必須ではないですが、非常に小さくかつ軽く、ちょっと品数が少ない時などにあると非常に重宝します。
味も海外で売られている粉末の味噌汁より美味しいので、私は日本に帰るたびに15個ぐらい持って帰ります。とても軽くて小さいので、日本から荷物を送ってもらう時にも入れてもらっています。
6. のり
のりはもちろん売っていますが、質が良いものがあまりなく、おいしくないものが高い値段で売っています。軽くてスーツケースの場所も取らないので、日本で買って持っていったほうが良いと思います。
きざみのりは使いやすいので特にオススメです
7. だしのもと
何かとあると便利なだしのもと。海外でも手に入りますが、軽くてそこまで大量に必要ではないと思うので、使う分量だけ日本から持っていくことをオススメします。
8. ラー油
海外でも大抵手に入りますが、軽いし1本あればかなり長く使えるので、わざわざ現地で余計なお金を払うより、持っていくことをオススメします。
9. ふりかけ
私は日本でも使わないので持って行かないですが、海外在住の友人たちの間ではとても人気のようです。軽く、賞味期限も長いし、一袋で何食分も使えるので、日本から持っていくのに適した食品と言えます。ご飯さえあれば一食すむ手軽さもあるので、あって困ることはないはずです。
10. めんつゆ(濃縮タイプ)
アジア系ショップで手に入りますが、高いです。基本的に日本から輸入されている液体物全般は値段が高いです。
醤油や酢、照り焼きソースを除き、ヨーロッパの普通のスーパーで売っているものではないので、日本でよく使っていた方は、持っていくと便利です。
めんつゆは、材料があれば簡単に自分で作ることができるので、わざわざ持って行かなくても良いものです。しかし、海外の一人暮らしだと、うどんやそばを茹でるたびにめんつゆも作るのは、面倒だと思います。私も友達も結構な頻度で使っています。
11. うどん and そば(乾麺)
海外でも売っていますが、種類、量ともに少なく、値段が高いので、好きな方は持っていくことをオススメします。日本と違いヨーロッパでは夜遅くに開いている飲食店が限られており、ファーストフードかケバブなどの油っこいものしか選択肢がないので、家でうどんを茹でて食べることがよくあります。
12. 乾燥わかめ
軽く、場所も取らないので特にオススメです。
味噌汁、サラダ、ラーメン等にも使え、栄養価も高いので、あると便利です。
値段は少し高いですが、アジア系のスーパーでも韓国産のワカメが大体手に入ります。
13. チューブ入りニンニク、しょうが
もちろん生のニンニク、生姜を使えば済みます。
しかし、急ぎのときや面倒なとき、買い忘れたときに冷蔵庫に一本入っているとものすごく助かります。
ニンニクや、ショウガは生のものがスーパーで売っているためか、アジア系ショップで扱っていないことが多いです。
便利なので一本ずつ買っていくと良いと思います。
その他
塩こんぶ
味がグッと良くなるのと、海外で売っている場所が少ないので持っていっています。ただ日本で使ったことのない人は、いらないと思いますが。
持っていかなくても良いもの
ここからは、多くの人が日本から持っていきがちですが、
- 現地で安く売っている
- 現地で購入したほうが輸送料を考えると安い
- 持っていってもあまり使わない
ものを紹介します。
- 醤油
- みそ
- インスタントラーメン
- お米
- お茶
- チューブわさび
醤油
キッコーマンやヤマサの醤油が普通のスーパーに売っていて、価格もそれほど高くはないので、特にこだわりがなければ現地で調達したほうがいいと思います。(アジア系スーパーではなく、普通のローカルスーパーで購入した方が安いと思います)
料理をする人なら結構な量を使うと思います。
持っていくとなるとスーツケースの数kgをしょう油で使うことになってしまいます。
それならその分を、他の手に入りにくい食品を持っていくのに使った方がいいと思います。
お味噌
みそも大きめのスーパー、オーガニックショップなどを探せば大体売っています。
現地ローカルのスーパーで売っているものは、アジア系の輸入食材専門店と違い、基本的に値段がそれほど日本と比べて高くないです。
どうしても好きなこだわりの味噌がある方以外は、現地で購入したほうが良いと思います。
インスタントラーメン
ヨーロッパで売っているインスタントラーメンは、日本のものよりタイ、韓国、香港、ベトナムなどのものが多いです。
日本人としては、日本のインスタントラーメンの方が数段美味しいと思います。
しかし、ファーストフードよりも体に悪いとも言われているインスタントラーメンをあえて持って行かず、食べたければ現地で買えば良いと思います。
インスタントラーメンは、手軽で美味しいので、持っていくと持っていっただけすぐに全部使いきってしまいます。
しかし、持って行かないと不思議とあえてスーパーで買わないことに気づき、持っていくのをやめました。たまにタイや韓国のインスタントラーメンを買いますが、それはそれで結構美味しいです。
お米
お米は日本産のコシヒカリでも1kg当たり600円ぐらいで買えるものや、外国産のコシヒカリ等が安く手に入ります。
日本からの送料や、自分で持っていく場合でも、重量、スペースを考えると、現地で日本米を購入した方が安いです。
お米は毎日食べる方も多いと思います。消費量も多いので、数kg持っていったところですぐに終わってしまうので、実際持っていくのはあまり現実的ではないです。
航空便で日本から送ってもらうにしても、1kg当たり千円ぐらいの送料がかかるので、現地で日本米か外国産のお米を買ったほうが全然安いです
緑茶
お土産であげる場合は別ですが、ティーバッグ入りの緑茶等がスーパーでも購入でき、値段もそこまで高くないのであえて持ってく必要はないです。
ただ、日本産の緑茶となると売っている場所も限られ、値段も高めなので、どうしても日本産のお茶じゃなければ嫌だという人は、持っていくと良いと思います
チューブわさび
普通の現地のローカルスーパーにチューブ入りのわさびは大体売っているので、持って行かなくて良いです。
持って行かなくても良いと考えるもう一つの理由が、都市にもよりますが、刺身を売っている場所があまりないことです。わさびを使う機会がほとんどない可能性が高いです。
あえて持って行かなくても、必要なら現地のスーバーで買えば良いと思います。パックに入ったお寿司をスーパー等で購入する場合も、わさびが付いているか、わさびが同じ棚に大体置いてあるので、あえてわさびを日本から持って行かなくても良いと思います
以上が海外長期在住者に聞いた、持っていくべきリストと、持って行かなくても良いもののリストです。
ただ人によって食生活はだいぶ異なりますので、基本的には、好きなものは好きなだけ持っていけば良いと思います。
現地で絶対手に入らないであろうものは自分で多めに持っていってください。
足りなくなったら少し高いですが、現地で買うか、帰国するまで我慢すれば良いだけなので、細かいことを気にせずに海外生活を楽しんできてください!